現在、次のzineのインタビューをひたすら
翻訳しています。
実は前回の発売から1年以上が経過してしまったので
(それでも薄いページの物や、単発で作っていた物もあるので止まっていた感じはしないのですが)
熱心に読んでもらっていた方をお待たせしてしまって
やきもきしていた気持ちもあります。
それと同時に今の気持ちのままつくって大丈夫だろうか?
と思っているのも本音です。
Twee Grrrls Clubを始めて、zineを他の女の子達と作り始めて、
沢山良い出来事がありました。得たものはとても大きいです。
その反面、失ったもの(それがとても重要な自分の価値観をゆるがすもの)も
あります。
zineをつくる姿勢が段々と自分の中で軽卒化していくのを
見て見ぬふりをするのが正直耐えられなくなりました。
初めはHeaven Sent、WooshやWhaaamのfanzine様な音楽が好きでたまらない気持ちを込めた
zineを作りたいと思っていたのが、違う方向性へと進んでいって
自分達が語り手である以上に色んな所で取り上げられたり
誤解を招くことによって、zineを信念をもって作っている人の反感を買うような
ことをしてしまったのは事実です。
ずっとずっと悩んでました。言葉を選んでちゃんと伝えなくちゃと頭の中でぐるぐると
考えて、でも答えは出ませんでした。
フェミニズムやriot grrrlのカルチャーをはき違えるような事は自分もしたくない
と思っているので、名前を変えて再スタートすることも考えました。
他に家庭を持つ2人から私生児で生まれた自分は
その後家族になり、
私が24歳の時に父が逮捕されて離婚するまでの期間も、
何度も自殺未遂を繰り返す父を警察に迎えに行く道中も、
そしてそれからも父を憎み、それを言葉にするのはずっと避けてきました。
これからもその怒りや経過はzineという手段で伝える事は無いと思います。
野中モモさんが訳した"ガール・ジン”やダーティさんが訳した『ヴァレンシア・ストリート』
を読んで、大きく揺れ動かされました。
自分は怒りのエネルギーよりも、もっと違うもの、
例えば、Sarah RecordやCherry Red、Creation Record、KやSlumberlandに
代表されるインディペンデントな音楽レーベルへの共感の気持ちが
zineを作る原動力になっていること。
その原動力が今もあること。
それに気付く事が出来て本当に良かったと思います。
伝えたい事は今も沢山あるのです。
それが尽きるまではしっかりとやって行きたいと思います。
これが私の気持ちです。
sumire